「ザ・ノンフィクション」で大きな反響を呼び、年間2000件以上の恋愛・結婚についての相談を受ける結婚相談所マリーミー代表・植草美幸さん。みずから受け持つコースでは成婚率80%を達成するなど業界異例の結果を残しています。
ここでは話題の新刊『結局、女は「あざとい」が勝ち』(清談社Publico)から一部を抜粋。この本は、架空の3人の女性をモデルにしたストーリー形式で、フィクションではあるものの、婚活現場で実際によくある相談やその解決策が具体的に解説されています。今回は、26歳の風香さんという女性をモデルにして、「あざとい」ことは悪でなくプラスであるという、植草さんの婚活論を紹介します。
(全3回の2回目/続きを読む)
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「そんなのんびりして大丈夫?」
マリーミーのカウンセリングルームにやってきた風香は、いつになく緊張していた。
真衣の話を聞いて勢いで入会してしまったが、果たしてその選択は正解だったのだろうか。とはいえ、いまさら後悔してもしかたない。
風香は「植草先生を信じて、頑張って!」という真衣の言葉を思い出し、気を引き締める。
植草 そう。真衣さんの紹介だったのですね。
風香 はい。会社の先輩で、結婚式にも招待してもらいました。こちらの結婚相談所でお相手と出会ったと聞いて、私も興味を持って……。じつは私、彼氏と最近別れたばかりなんです。しばらくひとりを楽しもうかなって思ってたんですけど、真衣先輩に「そんなのんびりしてて大丈夫?」って言われちゃって、なんか急に心配になって。
植草 風香さんは、いま、26歳ね。ということは年齢的にはちょうど結婚中央値。結婚するにはいいタイミングですね。
風香 中央値?
