車弄りを趣味にする人たちのなかでも、「見せるためのカスタム」に傾倒する者の情熱には目を見張るものがある。“イベント展示”に心血を注ぐ、型破りなオーナーたちの素顔とは?

 今回は「第十一章 赤鬼富岡杯 生涯現役伝説」の出展者から、ステップワゴンをカスタムする「ぺぇ~」さんをご紹介。

あざといポーズと職人らしい逞しい腕のギャップがどうしても目につく

◆◆◆

ADVERTISEMENT

批判されても人を楽しませたい

 参加者のみなさんに楽しんでもらいたいなって。3年くらい前から、毎回この格好で参加しているんです。

「黒紅」をテーマにDIYで仕上げたというステップワゴン

 ほら、キャンギャルの方って、みんなキレイな人ばかりじゃないですか。一人くらいこういうのがいた方が、見ている人も面白くないですか?

 一応いつも、主催の方からコスプレの許可をもらっているんですよ。最初は自分が主催のイベントでやり始めて、そのうち他の場所でもやっていたら、ほかの出展者の方から「票稼ぎだ」と言われたことがあって。

内装の各パネルもブラックとレッドのカッティングで装飾

 やっぱりコンテストは投票制なので、「車以外で目立つのはよくない」って考え方もあると気づいたんですね。それからは念のため、毎回運営側に確認するようにして、今は以前トラブルがあったイベントでも「どんどんやってください」と言ってもらえているんです。

 こんな格好なので説得力がないですけど、これでも普段は建築系の職人をしているんですよ。3年くらい前に独立して、一応社長という立場ですね。

ワンオフパーツやカッティングシートにより独特の世界観を表現

 職場でも、自分が車のイベントでこういうコスプレをしているのは知られていますよ。むしろ、みんなに知って面白がってほしいというか。なんなら、いずれキャンギャルとして東京オートサロンに呼ばれたいですね(笑)。

 ステップワゴンの方は6年ほど前に買ったもので、全部DIYで弄っているんです。もともと10代の頃からバイクばかり弄っていて、車の方はノーマルのままだったのですが、ある時たまたま、ネットでカスタムしてあるステップワゴンの画像を見つけて。

ドアミラーの曲面に合わせて赤いラインを入れた

「この型カッコいいな」と、速攻で買いましたね。それからは「黒紅すたいる」というテーマで、黒に赤を差し色にしながら、バンパーなんかも全部ワンオフで作っているんです。自分で自分のアイデアを形にするのが好きなので、ショップには出したくないんですよね。

3年ほどコスプレを続けているだけあって撮影慣れしている

 もうこの車はイベント用になっていますから、普段の通勤や買い物は足用の車ですね。だからこの格好も、このステップワゴンも、見せるのは基本的にイベントの時だけ。あまりよく思わない人もいるかもしれないですけど、それも含めてネタにしてくれたらいいなと思います。

最初から記事を読む 「『旦那さんが好きなんですか?』と聞かれるんですけど」…約300万円かけてヴェルファイアを全面カスタムする女性が声高に主張する“周囲の反応”に対する“本音”

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。