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福山雅治とクスノキの意外なつながり
福山雅治の「クスノキ」(作詞・作曲:福山雅治)は2014年にリリースされた。
「我が魂は この土に根差し
決して朽ちずに 決して倒れずに
我はこの丘 この丘で生きる
幾百年越え 時代の風に吹かれ
片足鳥居と共に
人々の営みを
歓びを かなしみを
ただ見届けて」
ゆったりとしたメロディに深みを持つ歌声が響く。その中に片足鳥居が登場するのである。
福山雅治は山王神社が立つ長崎県長崎市の出身。「父親の入院のお見舞いの帰り道に無力感を抱き、クスノキの存在に癒やされていた」と話している(2025年8月5日放送、NHK「クローズアップ現代」)。
父親は彼が高校生の頃、1年間闘病して他界したという。
山王神社はまだ柔らかい心を持つ10代の福山雅治を支えた場所であり、片足鳥居はその象徴的存在だったと思われる。
彼の心を癒したというクスノキは、向かって左は幹まわり約6m、右は約8m。2本のクスノキの樹高は20mほど。
四方に延びた枝が交錯して一体となり、東西40m、南北25mという見事な樹冠を形成している。つまり、縦よりも横にもくもくと広がっているのだ。
なぜこんな形をしているのか。それは、この木もまた原爆によって一度破壊されてしまったから。


