実際、谷本と被害者の片山さんには、それまで一切面識がなかったと見られる。片山さんの小学校の同級生が明かす。
「めぐは真面目で賢く、優しい子でした。友人も多かった。最近は、SNSでよく海外旅行に行っている様子などをアップしていました」
保険会社には2023年4月に入社。社会人3年目で、神戸支店では保険営業を担当する“損保レディ”だった。
「顧客のニーズに合わせて保険のプランを考え、提案する仕事です。明るい性格でコミュニケーション能力が高いと評判だった。顧客からクレームが来たことはなく、働きぶりに対しては前向きな評価を得ていました」(保険会社社員)
帰宅する50分間ずっとストーキングを…
凶刃に倒れた日も、片山さんは支店に出勤。午後6時半に退勤し、近くの郵便局に立ち寄った後、電車を乗り継いで帰路に就いた。この間の50分、谷本はずっと、片山さんをストーキングしていたのだ。
「谷本は新宿区在住ですが、神戸での居住歴も確認されており、土地勘があったと見られます。事件当日はお盆休みで神戸に帰省中でした」(前出・捜査関係者)
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なぜ、谷本は神戸で犯行に及んだのか。取材班が谷本の“履歴”をたどると、そこにはどす黒い漆黒の闇が広がっていた――。
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