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異常とも思える“ストーカー癖”
8月24日、県警は谷本を神戸地検に送検。目下、本格的な取り調べが行われている。
中でも注目されているのは、谷本の異常とも思える“ストーカー癖”である。捜査関係者が語る。
「勤務先の大手損保支店から、片山さんが退勤し、自宅マンションに帰宅するまで、谷本は約50分にわたって後をつけています。途中、電車を乗り継いでも追跡を続け、彼女のマンションのオートロックも彼女の後に続いて突破。そのままエレベーターに2人きりで同乗した際に、突如として片山さんに襲い掛かったのです」
その様子をモニター越しに見ていた別の住人が通報。警察官が駆け付けた時には、片山さんは自室がある6階のエレベーターホールで血を流して倒れていた。
「胸付近を刃物で複数回刺されていて、約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認されました。司法解剖の結果、死因は失血死と推定されています」(同前)
「刺したことに間違いない」「全く知らない人」
谷本はマンションの階段を使って現場を離れ、タクシーで新神戸駅へと逃走。新幹線で東京に向かったと見られる。
「県警は防犯カメラ映像などで谷本の行方を追い、リレー捜査によって居場所を割り出した。奥多摩の路上で声をかけた際には抵抗されたものの、大勢の警察官で制圧し、逮捕に至った」(同前)
調べに対し、谷本は「殺意を持っていたかはわからないが、ナイフで刺したことに間違いない」と供述。片山さんについては、「全く知らない人です」と話しているという。
