40歳という若さで、あまりにも突然ファンの前から永遠に姿を消してしまい、マット界は深い悲しみに包まれた。

亡くなった日に知った破壊王の“偉大な”借金事情

「橋本さんが亡くなった時は、本当にびっくりしたし、ショックだった。最初、記者からの電話で『橋本さんが亡くなったっていう噂があるんですけど』というのを聞いて、慌てて俺が橋本さんのケータイに電話したら、案の定、留守電になっていた。それからすぐ、本当に亡くなったという正確な話を聞いた。

 結局、その日の晩、橋本さんの遺体は安置所として、どこかのお寺に担がれたんだよ。そこに関係者のなかでは俺とDSEの人間が最初に行ったんだけど、借金取りがいっぱい来ててさ。でも、橋本さんは少し前に離婚してたし、天涯孤独の身だったから、借金を誰からも取れない。

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 借金の保証人もいなかった。それで車はリースだったから、そのまま車屋さんが持っていって、家は持ち家だと思ってたら借家だった。それで『じゃあ、橋本さんの資産て何があるの?』という話になって、『何もない』ということで、『それはそれでよかった……』と思ったことを覚えてる。

 俺がすごいなって思ったのは、その借金というのは橋本さんの信用だけで借りてたものだったこと。安置所のお寺には親族は誰もいないから、しょうがなく俺が『一応、話は聞きます』って借金取りの対応もした。橋本さんは借金が合計で2億~3億円くらいあったんだけど、借用書の保証人欄に誰の名前も書いてなくて、『橋本真也』としか書かれてないんだよ。

 だから『これ、どうしようもないですよね』って借金取りに言った。いちばん借金の額が多かったのは、スポンサーだったエレベーター会社の社長で、1億8000万円くらいあったんだけど、『俺はいらないから』と引いたんで、他の借金取りも引くしかなくなった。その社長もすごい人だと思ったけど、保証人もなしで2億~3億円借りられた破壊王もすごいなって(笑)」

次の記事に続く 「猪木さんは親父、俺と橋本さんは悪ガキ兄弟だったのかも」2人で猪木さんの悪口を言い合ったことも…小川直也(57)にとって橋本真也(享年40)は『かけがえのない存在』だったワケ

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