3/3ページ目
この記事を1ページ目から読む
まずは運転席を確認…
対岸にたどり着くと、最初に車内を検索した。
人の姿が無いことを確認してホッと一安心したら、この自動車の車種が何だろうという話題になった。状態が悪すぎるため、車が好きな人や自動車業界で働いている人であっても、特定できない。シートベルトのタグを見れば分かるという人もいたが、タグの文字が完全に消えていて、読み取ることができなかった。
後日、持ち帰った画像を解析し、下回りの穴の位置やブレーキラインのレイアウト、エンジン周りなど複数の特徴から、2代目ワゴンRであるとなんとか特定した。
さて、“落ちたら死ぬ!!”区間で落ちたらどのような景色が広がっているのかを確認したくて下りてきた訳だが、下りたら当然上がらなければ帰れない。下りるのも大変な道のりだったが、上るのはもっと体力を消耗する。その後数日間に及ぶ酷い筋肉痛と引き換えに、綺麗な渓谷の様子を見ることが出来て、とても満足していた。
しかし、もう一度見に行きたいかと問われると、記憶に新しいうちはお断りしたいところだ。記憶が薄れたころに、また清流を眺めに行きたいと思う。
※国道157号の岐阜~福井県境区間は狭隘路が続き、実際に転落死亡事故も発生しています。通行される場合には、十分に注意してください。また、崖を下りたり、川を渡る際も危険を伴います。登山等の経験者が同行しなければ困難ですのでご注意ください。
その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。


