「阪神ファンはどんなに調子がよくても“負けるかも”とハラハラするのが習い性。だけど今年はそんな不安が一切なかった。かえって寂しいくらいです(笑)」
熱烈な虎党として知られるフリーアナウンサーの有働由美子(56)。阪神の優勝決定から16時間後の9月8日、「週刊文春」のインタビューに喜びを爆発させた。
優勝当日は「有働Times」(テレ朝系)に生出演していた有働。歓喜の瞬間は石破茂首相の退陣を伝えるシリアスなコーナーの真っ最中だった。一区切りついたところで、ディレクターから手渡されたメモで優勝を知った。
「本来は試合開始の午後6時からテレビで野球中継を見ているはずが、石破さんの辞任会見も午後6時から。番組でもこの話題を取り上げるので、会見を見ないわけにはいきません。石破さんには申し訳ないのですが、正直、『なんでこんな日に。空気読めな〜い』と思ってしまいました」
ファン歴30年以上の有働。阪神の選手たちはわが子のように思えるという。
「特に佐藤輝明選手は、21年のプロ1号ホームランを生観戦で目撃した時からの“推し”。去年までは可愛い息子でしたが、今年は成人して立派になった息子を見るような心境でした」
昨年FA宣言した大山悠輔選手に対しては、
「母としては残ってほしいけど、自分の力を試したいというなら、他の球団に行ってもいいんだよ、と。それが残留を決めてくれて、しかも5番として昨季よりも一段上の活躍を見せてくれた。残ってくれたことに感謝です」
有働といえば、03年に阪神を優勝に導いた故・星野仙一氏との交流が深かったことでも知られるが、“闘将”と今の藤川球児監督には共通項があるという。
「星野さんは優勝時の監督インタビューの第一声で、『ああ、しんどかった』って言ったんですよ。対して藤川監督の優勝インタビューの第一声は『いやー、選手たちが強いわ』。第一声をワンフレーズに凝縮するのは星野さんの踏襲だと思いました」
実際、有働が以前、藤川監督本人に「影響を受けた監督は誰か」と尋ねたところ、答えは「星野さんと岡田(彰布前監督)さん」だったという。
星野氏の遺産はチームへの目配りにも。
「星野さんは選手のコンディションに関する情報を丁寧に集めていた。トレーナーさんのマッサージ中、選手がぽろっと漏らした一言まで把握していました。藤川監督も、選手のコンディション管理を一番大事にして、ケガをする前に休ませていたそうです。そんな部分も似ていると思います」
そんな有働、虎戦士を見守る母として、「週刊文春」の「六本木アベックホームラン」報道には一言モノ申したいようで……。
「野球選手は1年のうち3分の2くらいを練習や試合に費やしているわけです。試合が終わった後くらい、女の子と飲んだってええやん! それに、前川(右京)選手が1人だけお持ち帰りできず、モテなかったみたいなことを書いてたけど、そこは書かんでもええやん。見逃してあげて!」
母心は広くて深かった。
現在配信中の「週刊文春 電子版」および現在発売中の「週刊文春」9月18日号では、「祝・阪神ぶっちぎりV!“虎の子”放出6大秘話」と題して、阪神選手に関する文春でしか読めない秘話を大放出。藤川球児監督妻の衝撃告白や阪神優勝の立役者となった佐藤輝明の祖母が語った「彼女事情」、森下翔太の“野球の師匠”が明かした「森下を叱った理由」、「連続無失点男」石井大智の父&独立リーグ時代の証言などを詳しく報じている。


