これって老眼？ それとも目の病気？ 更年期世代にとって白内障や緑内障は結構身近になってきます。でも、それって一体どんな病気？
今回のゲストにお招きしたのは、眼科医の平松類さん。平松さんは日々の診療の傍ら、メディアでも積極的に情報発信をされています。自身のYoutubeチャンネル「眼科医平松類」の登録者数はなんと30万人。そんな平松さんに、女史会メンバーが気になっている老眼、その先に待つ目の病気についてうかがいました。
『週刊文春WOMAN 2025秋号』より、一部を抜粋してご紹介します。
ドライアイを引き起こす「3つのコン」
松本 老眼で近くのものが見えづらいと思っていたら、最近は遠くも見えなくなってきたんです。いままでテレビとか全然見えていたのにあれ？って。老眼は近くが見えなくなるだけじゃなく次があるの？って。
平松 年を取って見えにくくなるとなんでも老眼だと思ってしまいがちですが、目の病気かもしれません。というのも、老眼は、遠くは絶対に見える。見えないとなると、白内障なり緑内障なりドライアイなり、何かほかに原因があります。
松本 ピントがすぐに合わなかったりもするんです。
平松 それは老眼です。ただ、眼鏡をしてもなにをしてもよく見えないときは病気を疑うべき。その場合、白内障が一番多いんです。白内障はお年寄りのイメージですが、50代で約半分の人がなるんです。
女史会 50代で!!
平松 そして、60代、70代でどんどん増えていき、80代で99・9％の人が白内障になるんです。ならない人はほぼいません。
女史会 えー!!
平松 ですから、「見えにくさ」を感じたら、眼科で調べることが肝心です。
松本 実は私は、遠近両用コンタクトをしていて、眼科のお医者さんに先日、この点眼液をいただきました。
平松 ジクアス。ということは、ドライアイですね。
松本 コンタクトにしてからすごく目が乾くようになって。涙の量が少ないと。
平松 目には「3つのコン」がありまして。パソコン、エアコン、コンタクト、この3つをよく使う人はドライアイになりやすい。そして、それは涙の量だけでなく、「質」も関係してくるんです。特に女性は。
野宮 「質」？ 更年期に由来するようなもの？
平松 涙の質が悪くなるのです。ホルモンバランスもありますが、お化粧が原因であることが多い。実は、涙の成分には油分があるんです。蒸発を防ぐために。
女史会 へ～！
