玉ねぎをコトコト煮込んだカレーつけ汁
そして、お店も活況を呈してくるといよいよ〆麺たちの注文が入る。「もやしソース焼きそば」、「冷たいおそば」、「ソーメン」が人気だ。そして最近、「カレーつけそば」500円というメニューが登場した。
一美さんはカレーそばが大好きだそうだ。子供の頃、お母さんと一緒に近所の色々なそば屋に行って、カレーそばを食べ歩くのが楽しい思い出だった。店ごとの味を小さい頃から覚えたので、カレーそばの餡にはこだわりがあるという。自分イチオシの餡を作って「カレーつけそば」として提供するのが夢だったという。
「かずみんや」の「カレーつけそば」のつけ汁は、カレーライスとは別に作っている。大量の玉ねぎを煮溶けしない程度の大きさにカットし上質な豚バラ肉といっしょにそばつゆベースの出汁で30分以上コトコト煮込む。玉ねぎの食感が残る程度に煮込んだら、そこにカレー粉と片栗粉を併せて水で溶いたものを入れてカレー餡を完成させる。このつけ汁が冷たいそばに絡んですこぶる旨い。
カウンターには七味、一味、山椒、辛味香辛料などがそろえてあり、お好みで辛味変化を楽しめる。四谷駅前しんみち通りの「政吉」の初代「カレーつけそば」を彷彿とさせる味である。少量のごはんをもらってつけ汁に入れて食べてもよい。
「カレーつけそうめん」もメニューに登場
別の日に訪れた時に、「カレーつけそうめん」(500円)もできるというので、早速注文した。そうめんと絡めて食べるとこれがまた絶品だ。
一人前では多いという時は、餡を分けて器に入れてもらって二人で食べるのもよいし、その辺は一美さんとの交渉次第だ。なんとなくゆるいところが「かずみんや」のいいところでもある。その後、カレーつけ汁は大きめの器になって増量もされていた。うれしい限りだ。
今年の「新橋こいち祭」は7/26(木)・27(金)に開催される。祭のあとは「かずみんやで〆そばを」楽しむのもよいだろう。
写真=坂崎仁紀