速さが勝負の現場飯作りはお手のもの
運営する会社は株式会社エコシステムズ・ジャパン。建築全般の集合住宅建設、リノベーション・耐震工事、基礎土木工事、店舗開発など多岐にわたって行っている会社で、その経歴の中で建築現場や公共施設内などの飲食店の経営にも参画していった経緯を持つ。建築工事現場の食堂などの経営に30年以上携わってきたプロの集団だ。
そのノウハウを提供された、元スタッフの入船理江さんが「名代江戸一」を始めたという。入船さんは会社のスタッフとして、工事現場の食堂でガンガンそば・うどんなどを作ってきた調理のプロ。速さが勝負の現場飯作りはお手のものというわけである。
今まで裏方としての工事現場の立ち食い食堂などを経営してきたわけだが、今回は一般客を相手にした表の世界でのデビューとなるわけで、「培ったノウハウを披露する場という側面もある」と入船さんはいう。
つゆは2種類、「かつ丼セット」が800円
九州や大阪で立ち食いそばの食堂を運営していた経験から、開業するにあたり、つゆは、九州・関西系の白(主にうどん用)と関東系の黒(主にそば用)の2種類を用意したという。天ぷらはできるだけ揚げたてを提供するように、注文後になるべく揚げるようにしている。というわけで揚げ置きの天ぷらはいつも少ない。
人気メニューは、「牛肉そば・うどん」(700円)、「五目イカかき揚そば・うどん」(600円)、「麺類+かつ丼セット」(800円)、「天玉そば・うどん」(650円)など。
サイドメニューでは「おにぎり(鮭、昆布、おかか)」(160円)、「牛丼」(600円)、「かつ丼」(600円)が人気だという。
「天玉そば」は関東系のつゆ
そこで、まず関東系のつゆの「天玉そば」注文した。手際よくかき揚げを揚げていき、麺を茹でて3分ほどで完成した。かき揚げは揚げたて、玉子はアツアツのつゆで白身が雲になっている。わかめも添えてある。まずつゆをひとくち。鰹節や鯖節などの出汁がしっかり伝わってくる。
やや甘めの関東タイプだ。そばは大手製麺所の冷凍麺を使用しているのでコシもしっかり。かき揚げはかりっと揚げられている。






