〈あらすじ〉
2024年、香港。自身が捕えた悪人を法廷で有罪にできなかったことに不満を覚え、警察を去ったフォク(ドニー・イェン)は、律政司(香港の法律行政を統括する官庁)の検事となった。そして、パウ検事(ケント・チェン)の指導の下、コカイン密輸事件を担当することになる。
第1被告の青年マー・ガーキット(メイソン・フォン)は、逮捕当初、第2被告で前科のあるチャン(ロッカー・ラム)に自宅の住所を貸しただけだと主張していたが、リー弁護士(シャーリー・チャン)とその助手アウ(ジュリアン・チョン)のアドバイスによって一転、有罪を認めた。しかしガーキットの祖父(ラウ・コン)は本意ではないと再審を訴える。この一連の動きに違和感を覚えたフォクは、元部下のリー警部(マイケル・チャン)らと協力し、事件の裏に隠された陰謀をあばいていく。
〈見どころ〉
アクション監督を務めたのは、『はたらく細胞』の大内貴仁。さらに日本の精鋭スタントチームも参戦。香港、日本のドリームチームが結集した。
“最強”の検事が陰謀に立ち向かう!
法廷サスペンス×アクション映画
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』や『イップ・マン』シリーズなどで世界に名を馳せる香港のアクションスター、ドニー・イェンが監督・製作をも手がけた最新主演作。2016年に実際に起きた麻薬密売事件をモデルにした社会派エンターテインメント。もちろん、見応えのあるアクションも健在!
配給:ツイン
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆60代を迎えたドニー・イェンが、年齢を感じさせない身体能力を発揮するが、それだけでは映画を支え切れない。カンフー・アクションと法廷スリラーの融合が中途半端で、話も容易に先が読める。脚本を練り直してほしかった。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆検事役のD・イェンのアクションはファン必見。ドラマはリアルで恐ろしいが、フォク検事が正義の味方で安堵。事件の始まりと、青年がなぜ罪を被ったのか、その弁護士が誰か、そこを記憶していないと面白みは半減する。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆文句なしのアクション。ドニー・イェン先生のブレない心技体が熱い核となり、法廷劇とのマッシュアップ構造も侮れぬ効果。後半のドラマ運びにもう少し緊張感があれば、と思いつつも上々の娯楽快作だ。頑張れ香港映画!
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洞口依子(女優)
★★★★☆法廷劇と武侠の絶妙な二層を広東語に包んだ味わいが新機軸。まるでイェン自身の人生の背景をも想像させる実父との共演。マイケル・ホイ、ケント・チェン等、香港映画スタアの登場も嬉しい。今後も監督主演兼任作品に期待大。
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今月のゲスト
柳亭小痴楽(落語家)★★★★☆子供の頃、父とよく観ていた往年のアクション映画を彷彿とさせるド派手さ! 100対1で戦う検察官! 良い! 正義を貫き、世の不条理を覆す、そんな姿に上司も同僚も次第に動き出す、そんなストーリーもまた痛快だった!
りゅうていこちらく/1988年、東京都生まれ。落語家。若手真打の一人としてメディアでも活躍中。NHKラジオ第1『小痴楽の楽屋ぞめき』(毎週日曜13:05〜)メインパーソナリティー。また著書に『令和の江戸っ子まくら集』などがある。
- 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
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- 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
- うーん……。★☆☆☆☆
©2024 Mandarin Motion Pictures Limited / Shanghai Huace Pictures Co., Ltd. All Rights Reserved
配給:ツイン
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『プロセキューター』
監督・製作・主演:ドニー・イェン
2024年/香港・中国/原題:《誤判》THE PROSECUTOR/117分
9月26日(金)〜
https://prosecutor-movie.com/




