成田 知らないから入っていけるのかな、と。
冨永 しかも、知らないくせに「絶対行けるよ」とか言うんですから。
成田 そう思い込める人しかやれないですもんね。思い込んだフリして若い子を騙す大人も多いかもしれませんが(笑)。
冨永 大人たちがよってたかって10代の女の子を持ち上げて、「行け行け」って、一人でニューヨークに行かせるんだもん。おかしな世界ですよね(笑)。
モデルにも「成績」を出してほしい
成田 さらに恐ろしいことに、どんなに運がよくてタイミングをつかんで売れても、モデルの寿命は短いじゃないですか。
冨永 そうですね。
成田 ある意味でスポーツ選手をさらに過酷にしたような世界だな、と思って。寿命が短い上に、誰の目にも明らかな客観的な成績が出るわけでもないじゃないですか。
冨永 成績、出してほしいですよね。成績を出してくれたら、超高得点取れる自信があります。そのスコアを番付みたいに並べてほしい。
成田 モデルの仕事ぶりを測る試みってないんですか?
(構成・伊藤秀倫)
〈この続きでは、成田悠輔さんの疑問に冨永愛さんが回答します〉
※本記事の全文(約7000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(成田悠輔の聞かれちゃいけない話 第6回 21000字ノーカット完全版)。全文では、下記の内容をお読みいただけます。
■成田悠輔の聞かれちゃいけない話
第1回 米倉涼子 独立して扱われ方が変わりましたよね。ギャラとかも
第2回 隈研吾 大きな新築は宿命的に炎上するんじゃないかな
第3回 上野千鶴子 あなたは世代間対立をあおっています 前編・中編・後編
第4回 横尾忠則 僕は病院が好き。自分を知る「哲学」になるから 前編・後編
第5回 野田秀樹 演劇ほどコスパの悪いもの、なかなかないですよね?
第6回 冨永愛 日本のファッションは、このままでは駄目ですか? 前編<<今回はこちら・中編・後編

