経済学者・成田悠輔氏がゲストと「聞かれちゃいけない話」をする連載企画。第6回目のゲストは、モデルの冨永愛さんです。
大人たちが10代の女の子を持ち上げて……
成田 モデルの才能って何なんでしょうね。いいモデルって何なんだろう。
冨永 生まれ持ったものがほとんどすべてだと思います。
成田 もちろん骨格や顔面に求められる条件はあって、それは95%生まれ持ったものだと思うんです。でもそれを満たした人たちの中ですごいモデルと凡庸なモデル、選ばれ売れるモデルとそうでないモデルがいますよね。そこを分けるものは何なんだろう。
冨永 運?(笑)
成田 きっぱり(笑)。
冨永 運もあるし、タイミングもあるし。それに関してはちょっと分からないですね。
成田 ほんと分からなそうだなと思って。
冨永 私でも分かんないです。自分がここまでやれているのは、結構奇跡だと思いますもん。生まれた時期もよかったですし。
成田 若いモデルさんを見て「この子は上まで行ける」みたいのはわかりますか。
冨永 半々ぐらいかな。行けそうな子は大体分かるけど、その子自体に運がないと成功できないんですよね。
成田 よくそんな怖い業界に入られましたね。
冨永 (笑)。でも、モデルってそうじゃない? 我ながらよくこんな怖い業界に入ったと思いますよ。そんなこと知らなかったし、誰も教えてくれなかったですから。

