トレードマークの笑顔は消え、目からは大粒の涙が絶えず零れ落ちていた。

 

「後悔はないと言いたいですが、『怪我してなかったらな』と考えてしまうことはあります」

 

 こう心境を吐露したのは、世界陸上で無念の予選敗退となった女子やり投げの北口榛花(27)である。

 昨夏のパリ五輪では、日本女子フィールド種目史上初となる金メダルを獲得。今大会も、前回2023年ブダペスト大会女王として2連覇への期待が懸かっていた。

「6月中旬にはシリーズ戦のダイヤモンドリーグ第6戦で優勝。ところが、直後に右肘を痛め『右肘内側(じよう)()(えん)』と診断された。8月に復帰するも、万全とは言えない状態で世界陸上を迎えた」(スポーツ紙記者)

「どうしたらいいか分からない」と語った ©時事通信社

 結果は、まさかの予選敗退。記録は60.38メートルと、自己ベストを7メートルも下回った。試合後のインタビューでは「春先から怪我が続いたりとか、精神的にも苦しい部分があった」と苦悩を明かした北口。実は、悪夢の敗退には、ある“前兆”があった。陸上関係者が声を潜める。

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「実は、今年4月末に北口の身体面をサポートしてきたチームが解散したのです」

 一体どういうことか。

この続きでは、サポートメンバーと北口の間で起きた“ある事件”、チームメンバーに取材を申し込んだ結果、所属の日本航空の回答などサポートチーム解散の真相を報じている。記事全文は25日(木)発売の「週刊文春」でも掲載中〉

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
やり投げ北口榛花 敗退の“前兆” 4月にスタッフを一斉解雇していた

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