――今回は、さらば(青春の光)さんはコンビで出られて、他の方はコンビの方もピンだったり、芸人間の組み合わせには何らかの方程式などは……。
藤井 それも別に、言語化してこうとかっていうことはないですね(笑)。当然、人それぞれなので、この人とこの人は相性がいいとか、こことここだったらこういう会話になるだろうなという想定があったりはしますけど。
「本当にヤバかった」想定外のことが起きるケースも
――実際に収録をする中でご自身の予想と違ったものになることはありましたか?
藤井 一番は歌じゃないですか。歌で(お見送り芸人)しんいちが全然歌えないっていうのは。
――しんいちさんとウエストランド・井口さんが入れられた、カラオケで80点以上出さないと出られない「カラオケ部屋」。あの展開はやっぱり予想外だったんですね(笑)。
藤井 あれは予想外でしたね。当然、しんいちが活躍するという想定でした。危ないところでしたね。あれで井口くんが全然ダメだったら本当にヤバかった。
――ヒヤヒヤですよね。実際ちゃんと「脱出」というゴールに向かってくれるのか。
藤井 「成功」と言ったら変ですけど、ある程度のタイミングでは出てくれないとこちらも困るので。
――今回、脱出まではかなりの長さでしたけれど、その長さも想定内ですか。
藤井 そうですね。ちょっとネタバレにはなるんですけど、ホントは24時間ずれの方がキレイじゃないですか。でも、それはスケジュール的にもコスト的にも難しくて。ただ、長いのってもっといっぱいありますけどね。『水曜日のダウンタウン』でも。
――長期でスケジュールを抑える企画ですか。
藤井 今思い出しましたけど、「メリークリスマスのタイミングでちゃんと出てこれないとダメ」って企画*を昔やりましたよ。時計のない部屋で数日過ごさせて、クリスマスになった瞬間に部屋から出てこいみたいな。で、「失敗した人たち、次はハッピーニューイヤーです」って言ってましたね(笑)。メチャクチャじゃないですか。でも、本当にやってますからね。たぶんオンエアは一組10分ぐらい。
*『水曜日のダウンタウン』2020年2月12日放送「体内時計メリークリスマスチャレンジ」
そういうのもやってるから、(『大脱出』は)そういう意味では本人たちもある種ちゃんと報われるタイプの企画ですよ。まぁ、比較の問題ではありますけど。

