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父親を殺した夫婦のその後
ところが、事件の真相は「2人目の孫の誕生を喜んでもらえず、父親に非難されたため」と知って親族は呆れ返った。特に弟は父親を殺した姉が許せず、絶縁宣言した。
綾香は拘置中に2人目の息子を出産した。長男は母親が引き取ったが、2人目の息子は「とても世話ができない」と引き取りを拒否された。とりあえず乳児院に預けられ、里子に出されることになった。
裁判所は「同居していた父親に育児などの面で叱責され、両被告は不満を募らせていた。同居の解消に向けた努力を一切試みることなく、犯行に及んだ。綾香被告は史郎被告が包丁で被害者を刺した際に付き添っていて、足を押さえるなどの犯行の関与が認められる。2人の責任の度合いに大きな差があるとは言えない」として、史郎に懲役13年、綾香に懲役11年を言い渡した。