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「総理としてふさわしい人に見えるかどうか」
昨年、石破氏が総裁になってからの1年は服装や食事のマナー、椅子の座り方といった細かな所作がテレビやネットで取り上げられることが多くありました。
特に国際舞台では、石破氏の振る舞いが多くの注目を集めました。国内では「庶民的で親しみやすい」と受け止められていた素朴さが、G7などで各国首脳と並んだ際には「威厳に欠ける」「存在感に乏しい」と映りました。
高市氏のモードチェンジも、「親しみやすさよりも品格」という世の中の変化を読んだものなのかもしれません。
外見は、想像以上に政治家としての評価に影響します。もともとの支持層には政策で訴えつつ、これまで距離を置いてきた層にはより直観的な非言語のメッセージを使って印象を変えることが効果的です。
今回の総裁選において、装いによって「総理としてふさわしい人に見えるかどうか」は下手をすると政策論争以上に結果を左右する大きな要素になるかもしれません。
