新宿と名古屋のタトゥースタジオで彫り師として働くてんてんさん(32)。

 全身に龍や般若、アニメのキャラクターのタトゥーを入れている彼女は「かわいすぎる」「芸術作品だ」と反響を呼び、インスタグラムやTikTokを中心に人気を集めている。そんな彼女は整形に1000万円以上を費やしているという。どんな整形をしているのか、その経緯を聞いた。(全3回の2回目/つづきを読む

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鼻の整形の手術ミスをきっかけに大規模な整形

――整形を始めたきっかけは?

てんてん 当時大阪に住んでいたんですけど、友達がいなかったので、難波のホストクラブに通うようになったんです。

あまり整形をしていなかった頃のてんてんさん(写真=本人提供)

 ホストクラブでついてくれた担当が目を整形したことがあって、「君もやったほうがいいよ」っておすすめされたんですよ。おもしろそうだなと思って、翌日にカウンセリングを受けて1ヶ月後に二重まぶたにする手術の予約を取りました。23歳くらいの時です。

――整形してみてどうでしたか。

てんてん 二重になると化粧がめちゃくちゃ楽になったんです。それから整形にどんどんハマっていきましたね。

――目の次はどこを手術したんですか。

てんてん 鼻にプロテーゼという人工的な軟骨を入れて、鼻筋を通してもらいました。でも、これが失敗だったんです。

 手術を終えた鼻が曲がっていたんですよ。クリニックに抗議をしたんですけど、ミスを認めなくて。「人には左右差があります」と説明するばかりで、泣き寝入りするしかありませんでした。

 で、別のクリニックに行って、そこで治してもらいました。この時にどうせなら他のところも変えようと考えて、目の整形もしてもらいました。トータルで400万円くらいかかったかな……。

てんてんさん ©︎山元茂樹/文藝春秋

――かなり力を入れたんですね。容姿に対するコンプレックスもあったんでしょうか。

てんてん 容姿のコンプレックスは昔からありました。中学1年生の時に軽いイジメにあったんですよ。

 1個上の先輩が学校の廊下ですれ違うたびに、わたしの本名を名指しで「ブス」と周りに聞こえるように言ってきて。わたしはその先輩に何もしていないんですよ。めちゃくちゃ陰湿だし、怖くて。それから中学校に行かなくなったんです。