「私も参加させてください」30歳の時にポーカーを始めた経緯

――ボードゲームを経て、ポーカーを始めたきっかけは?

岡本 30歳の時、友人がSNSで「人を集めてポーカーをやるので、興味のある人いたら連絡ください」って投稿しているのを見かけて。ボードゲームはいろいろやってきたけど、そういえばポーカーはルールもよく知らないなと思って、「私も参加させてください」と連絡したんです。

 実は友人と言っても、SNSで相互フォローしているだけで、直接会ったことはない薄いつながりだったんですけどね(笑)。

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――初めてポーカーをやってみて、どうでしたか?

岡本 その友人がほかの友達も連れてきてくれて、そこでポーカーのルールと最低限の戦略を教わったんですけど、そのときにハマったわけではなくて。

 そのあと、ポーカーができるお店で、2人1組でタッグを組んで対戦する「タッグ戦」に誘ってもらって。そのときにペアになった人が結構強くて、一緒にやって行く中で「こうやったらポーカーは勝てるんだ」というのを体験できたんです。

 

「非日常的で楽しかった」ポーカーにのめり込んだワケ

――そこからポーカーにハマっていった?

岡本 そうですね。5箱あったボードゲームのダンボール箱が、全部ポーカーの道具に置き換わって(笑)。そこから5年間、ずっとポーカーにのめりこんでいます。

――ポーカーのどんな部分に面白さを感じたのですか。

岡本 性別や体格、職業など関係なく、いろんな人と一対一でバチバチ直接対決できることや、勝ち進んでいく時に感じる刺激が非日常的で楽しかったんです。

 また、勝負には、「運」の要素が大きく絡んでくるので、初心者でも自分より何段階も強い相手に勝てることがあって、それも魅力的でした。

 あと、ポーカーの対戦自体はほぼ個人戦で、コミュニケーションを取らなくてもよいので、それも私にとってはかなり気が楽でした。最初の1年くらいは、ただ楽しい一心で試合をしていましたね。

 でも、勝率をあげるには、知識や戦略が大事だなと気づいて。それで、強い人に教わったり、本を読んだり、動画を見たりして勉強していたら、さらにハマっていきました。

撮影=志水隆/文藝春秋

〈つづく〉

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