9月30日で、宝塚歌劇団宙組生の有愛きい(享年25)が自ら命を絶ってから、丸2年が経った。劇団は9月24日、現在上演中の宙組公演のショー『BAYSIDE STAR』で使用していた楽曲『海ゆかば』の歌唱を取りやめ、11月からの東京公演では曲自体を差し替えると発表した。
「『海ゆかば』は昭和の戦時下、大日本帝国政府が国民の戦闘意欲高揚を意図して制作した軍歌です。戦没者の遺骨を迎える際の『鎮魂歌』としても流され、戦時中は第2の国歌として愛唱された。観劇したファンから、軍国主義を下支えした歌を歌唱することを問題視する声のほか、公演中に有愛さんが亡くなって2年を迎える中、死を連想させる曲を歌うのは不適切ではないかとの声も出ていました」(文化部記者)
「きいちゃんの命日の前に…」
こうしたファンの声は宙組生たちにも届いていたという。
「きいちゃんの命日の前に、急ぎ対処してほしい」
歌唱取りやめを決断する過程で劇団にそう進言したのは、宙組新トップスターの桜木みなとだった――。
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10月1日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および2日(木)発売の「週刊文春」では、『海ゆかば』歌唱中止の舞台裏をリポート。桜木が取った行動の詳細をはじめ、演出家の選曲意図や劇団が進める組織改革の実態などを読むことができる。
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