日本時間10月7日、フィラデルフィア・フィリーズとのナ・リーグ地区シリーズの第2戦。9回2死一、三塁のピンチに登板し、首位打者ターナーをセカンドゴロに打ち取り、チームを勝利に導いたドジャース佐々木朗希。ポストシーズン2セーブ目を挙げ、守護神といえる活躍を見せている。そもそも佐々木はなぜドジャース行きを決めたのか。その決断には「日本人選手がいる」ではない深い理由があった。入団発表直後のインタビュー記事を再公開する。(初出:「週刊文春 電子版」2025年2月12日配信)
ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希(23)が2月6日、週刊文春の独占インタビューに応じた。この日は午前中からトレーニングに励み、午後には関係各所への挨拶回りを終え、晴れやかな表情で、192cmの偉丈夫が文藝春秋に姿を見せた。
最終候補3球団の中からドジャースに決めた理由
――今回のドジャース入りは、裏で最初から決まっていた“出来レース”なのではという声もありました。
「はい、でもまったく事実とは違います。実際のところ、一番大事にしていたのは、公正、公平なプロセス。公平になるように、外部からの余計な情報はシャットダウンしたうえで、代理人(ジョエル・ウルフ氏)と話し合いながら、一つ一つ球団を吟味していきました」
