NHK連続テレビ小説『ばけばけ』を観ていたら、突然なじみのある顔が出てきたことに驚いた朝ドラファンも多いのではないだろうか。
10月10日に放送された第10話では、ヒロインのトキ(髙石あかり)が2度のお見合いの末、銀二郎(寛一郎)と結婚。
一方その頃、アメリカのニューオーリンズでは、後にトキと出会うことになるレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)に、同僚のイライザ・ベルズランドが日本行きを提案していた。そのイライザを演じているのは、シャーロット・ケイト・フォックス。朝ドラ視聴者にはおなじみの「シャロやん」である。
玉山鉄二との“美男美女カップル”で話題に
ファンから「シャロやん」と呼ばれ親しまれているフォックスは、2014年度後期にニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とその妻リタをモデルにした朝ドラ『マッサン』で、玉山鉄二とともに主演を務めた。歴史の長い朝ドラにおいて、外国人がヒロインを演じたのはこの作品が初めてであった。
アメリカの演劇関係者向けサイトで、朝ドラのヒロインを募集していることを知ったフォックスは、来日経験もなく、日本語も全く話せなかったがオーディションへと応募。日本国内232人、日本国外289人の応募者の中からヒロインに選ばれた。
異例の試みに、当初は視聴者から不安視する声も上がったが、そんな懸念は彼女の言葉を超えた表現力の前に吹き飛んだ。まるで人形のような美しさを持ったフォックスと玉山の“美男美女カップル”は人気を博し、『マッサン』は多くの人を魅了する朝ドラとなった。



