大人気のモリゾーとキッコロ…名残惜しくて泣き出す子供たちも
午後1時50分より長久手会場のEXPOドームで行われた閉会式には、俳優の竹下景子と、歌手の松浦亜弥、子役時代の神木隆之介が親子に扮して登場した。絵日記風に会期中の映像や写真が上映されるなか、3人が思い出を語り合っていると、未来の地球からやって来たという設定の子供たちが現れ、地球上のさまざまな問題は終わっていないと出席者に訴えた。ラストでは神木が「未来の子供に約束しよう」と呼びかけながら、万博で得た知識や経験を未来に生かしていくとの誓いを、手話の「アイ・ラブ・ユー」のポーズで表した。
このあと午後3時40分からは瀬戸会場でフィナーレイベント「地球の鼓動」が始まり、最後は観客やスタッフら参加者がパレードしながら瀬戸ゲートへ向かった。閉場式は5時半からゲート前で行われ、長久手会場よりひとあし先に18時に閉場した。
長久手会場の「愛・地球広場」でも、午後8時45分頃からグランドフィナーレとなる「フェアエルパーティー」が行われた。主役となったのは、万博の公式マスコットキャラクターである森の精のモリゾーとキッコロだ。
午後10時の閉場間際、広場の大きな画面にアニメが映し出され、キッコロが「おじいちゃん、愛・地球博楽しかったね」と言うと、モリゾーが「もう帰ろう」と促す。そして画面から姿を消したかと思うと、「こっちこっち」という声。すると海上の森の方向に光が当てられ、二人をかたどった大きな風船が、森のなかへ小さくなって消えていくという演出で、人々に別れを告げたのだった。その光景に、名残惜しくて泣き出す子供たちもいたという。

