東比恵に目立つ“意外なモノ”

 もちろんマンションなどもあるにはあるのだが、むしろ目立つのは小さな工場や事業所など。百年橋通りの反対側も似たようなものだ。

 
 

 中には物流関係の事業所もあり、このあたりは福岡空港にも博多駅にも近いという立地によるものに違いない。

 

 いずれにしても、東比恵駅周辺は大都市近郊というよりもむしろ大都会のど真ん中。陸空ターミナルに挟まれた町、やっぱり並大抵ではないようだ。

ADVERTISEMENT

博多駅方面へと歩く

 百年橋通りから沿いから国道3号・県道112号線を渡って博多駅方面にも歩いてみよう。国道・県道のすぐ南には、御笠川という川が流れていた。

 

 御笠川は太宰府のあたりから福岡平野に流れ出て博多湾に注ぐ。平野部では石堂川などと呼ばれることもあるという。

 何度か水害にも見舞われている、那珂川と並ぶ福岡を代表する川だ。

 

 そんな御笠川を渡ってさらに博多駅側にやってくると、町の空気は少し変化する。

 東福岡高校などのある一帯は、大都会とはいえどことなくのどかな空気も残っていた。ところが、御笠川を渡ると比較的大きなビルも目立ち始め、歩道を歩く人も心なし増えている。

 
 

 それもそのはずで、ここまで来るともはや博多駅も徒歩圏内なのだ。

 博多駅は言うまでもなく九州最大規模のターミナル。新幹線はもとより、在来線特急もひっきりなしに発着する。そんな巨大なターミナルの空気感は、東比恵駅のすぐ近くまで及んでいるというわけだ。

 

 ところが、そんな博多感の漂う町中にも気になることがある。ビルとビルの合間に妙に大きな御邸宅が点在しているのだ。