――アイドル活動とプライベートの境目がないみたいな?

える そうですね。自分のプライベートとアイドルとしての姿がほぼ変わらなくて、本当に24時間365日ずっとこのまんまなんです。だからアイドルをやめるっていう感覚があんまりわからないんですよね。

 メイクをして、自分の好きな髪型、ファッションに変身して過ごすのも好きだし、アイドルのお友達のことも好きだし、自分のファンのことは大好きだし。ステージに立って、踊ったり歌ったりすることも楽しいし。

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 友達と遊ぶ予定とかを入れるより、ライブを優先してきたくらいなんです。プライベートで遊ぶことと言ったら、アニメ見たり、ゲームしたりするくらいで。ほんとにアイドルが天職だと思います。

 

「アイドルを生ぬるい気持ちでやってきていない」

――えるさんはアイドルだけでなく、バンド活動もしていましたよね。

える 「噂ノ亞ノ娘」(うわさのあのこ)や「Amy」というバンドをやっていましたし、「82回目の終身刑」というバンドではダンサーとしても活動しました。

 今はまた考え方変わっているんですけど、その当時は“アイドルの寿命”について、何歳まで続けられるんだろうと考えていて。

 自分の中で活動の範囲を広げたいというのもあったし、ボーカル力や技術を磨いて、もっと音楽のことを知ることで、自分のアイドル寿命が伸びるんじゃないかなと思って、バンド活動を始めたんです。

――バンドを経験して、どんなところがよかったなと思いますか。

える 自分の理想を追い求める性格だったり、人生丸ごと表現したいという想いを活かせるのは、バンドよりもアイドルだなって今は思ってます。いろんな経験をしたからこそ、アイドルが一番「てのひらえる」という存在を表現できるなって気づけましたね。

 それに、アイドルを生ぬるい気持ちでやってきていないので、「てのひらえる」はロックバンドよりロックな部分もあるかなと自分では思っています。

 

「逆に“アイドルなんだ”って言われることも…」ファッションブランドが自分の活動の糧に

――今はファッションブランドも展開しています。

える 「AdaNous(アダナス)」というブランドを2023年の6月から始めました。最初のきっかけは、モデルのお仕事からですね。自分のブランドを持ちたい、その服を着て過ごしたい、とずっと思っていました。ブランドを持つ前から自分たちで独自のTシャツを作ったりしていたんです。

――ファッションも個性的ですよね。昔からですか?

える 昔からですね。小学校の頃とかはダンスをバリバリやってた時代だったので、ちょっと派手な服装で学校に行ったりして、先生に怒られたりとかしてました(笑)。