「AIみたいな美少女」と言われ、アイドルとして異色の存在感を放つ、てのひらえる(26)。TikTokのフォロワーは17万人を超え、自身がプロデュースするアパレルブランドも人気を博している。
今年でデビュー10年目を迎えたてのひらえるは、今どんな思いでアイドル活動をしているのか、今後のキャリアをどう考えているのか、話を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)
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「泣いちゃうことは今もいっぱいあります」10周年の節目を迎えたアイドル活動
――8月8日に恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブを行い、アイドル10周年の節目を迎えました。どのような想いがあったのでしょうか。
てのひらえる(以下、える) この10年、自分なりの理想のアイドル像を求め続けて、プライドだったり、ポリシーを持って頑張ってきたという想いは大きいです。
アイドルとしての私を信じて応援してきてくれたファンには、ちゃんとここまで頑張ってきてよかったよ、アイドルとして生きてこれてよかったよ、という感謝の気持ちをストレートに伝えたかったので、それはできたんじゃないかなと思います。
――この10年の中で、辞めてしまおうかなと思う瞬間はありましたか。
える “向いてないのかな”とか、“自分を変えたい”と思ったことはあります。でも、完全に辞めたいと思ったことはないですね。
――泣いてしまうことはあった?
える 泣いちゃうことは今もいっぱいあります。パフォーマンスに満足が行かなかったとか、自分は頑張ってるけど結局ダメなのかなとか考えて、悔しくて泣きますね。あと人間関係で、ちょっと嫌なことがあったりとか……。
「辞めるにしても、順序とか段階を踏んだ方がいい」今のアイドル業界に思うこと
――最近も事務所の後輩が急に辞めてしまったそうですね。
える そうなんです。辞めることや、自分の人生の選択をすることは悪いことではないと思うから、自分の好きなように歩んでいってほしいなと思うんです。
ただ、辞めるにしても、順序とか段階を踏んだ方がいいなっていうのはありますね。そういうのは、今のアイドル業界に対してめちゃくちゃ思います。

