――「AdaNous」ではご自身でデザインもしているんですよね。

える そうです。制作チームの人たちと色々話し合ってデザインして、っていう感じですね。自分が着たい服だけじゃなく、これはあんまり見たことないんじゃないかなっていう服を作るのも楽しいです。

 今はまだ全国に10店舗で、セレクトショップ内に入れていただいているのですが、いつかは自分のブランドだけで店舗を構えられるように育てていきたいです。

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――アイドル活動後のセカンドキャリアも見据えていますか?

える まだアイドルを引退するとかは考えてないんですけど、ファッションブランドが自分の活動の糧になっています。今はファッションのほうから私のことを知ってくれる方も多くて、逆に“アイドルなんだ”って言われることもあるんです。

 

「年齢に抗いつつも流れに身を任せる」アイドル界の「25歳定年説」や今後のキャリアへの想い

――アイドル界には「25歳定年説」というのもありますが、10年という節目を迎えて年齢的な部分を意識することはありますか。

える 年齢を公表している以上、やっぱり歳相応に見られていくとは思っています。でも考え方としては、年齢に抗いつつも流れに身を任せるみたいな感じかな。アイドルとして、その時、その時に見せられる一番ベストな私を見せていきたいです。

 去年くらいから、アイドルの寿命とか、世間的なことを色々と考えた上で、これから向かっていく先をちゃんと見据えないとなって思い始めたんです。自分が長く続けていくためにはもっとこうしないといけない、次のステージに行くにはこうしないといけない、とか。

 今までは、自分のやってきた活動が積み重なって、アイドルとして大きな存在になればいいなっていう気持ちでした。でも、それだけじゃダメだって思うようになりましたね。

 ライブアイドルとしてたくさんライブをしてきたのは良かったと思うんですけど、これからはもっと1回ごとのライブの満足度を高めたいなって思っているんです。だから今後は活動の仕方を変えていきます。

ライブアイドルとして精力的に活動する、てのひらえるさん(てのひらえるさんのXより引用)

――今後のキャリアはどのように思い描いていますか?

える たくさんいるライブアイドル、アーティストの中の1人じゃなくて、「てのひらえる」というひとつのジャンルを確立できるようになりたいなと思っています。そして、そんなてのひらえるのことが好きな人たちを、もっと増やしていけたらなとも思います。

 次のライブはどこでしたいとか、ここの会場に立ちたいという具体的な目標は正直まだ決まってないです。でも自分のジャンルとかブランドを確立して、スキルを高めてから次のステージに挑戦しようという準備はしていますね。

 

撮影=杉山秀樹/文藝春秋

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