両親には妊娠のことを話せなかった
――周りには相談しなかった?
YUKA 友達には話していましたが、みんな「まさか」という感じで。私自身も「なんとかなるだろう」と思っていたんです。
両親は理髪店を経営していて忙しく、なかなか話す時間がなくて。それに反抗期もあって、ゆっくり話せる雰囲気じゃなくて。大事に思われていたからこそ話せなかったというのもあります。
――ご両親はYUKAさんの異変に気づかなかった?
YUKA ご飯の時間以外は接触がなかったので、全く気づかれなかったです。季節的にも服装でお腹を隠せたので、見た目では全く分からなかったと思います。
――妊娠についてお相手には伝えましたか。
YUKA 陽性反応が出た時にはもう別れていて、相手はすでに別の人と付き合っていて。でも一応「妊娠したかもしれない」とだけ伝えました。相手も若かったし、確実に妊娠しているという状況ではなかったので、実感はなかったと思います。
中絶という選択肢は頭になかった
――産むかどうか迷いはなかったですか。
YUKA 正直、妊娠=出産という感覚でした。中絶という選択肢は頭になかったです。
――最終的にご両親に伝えたのはいつ頃だったんですか。
YUKA 誰にも話せず臨月になってしまって……。出産したのは6月30日なんですが、両親が妊娠を知ったのはその1週間前くらいです。
父が最初に違和感を覚えたようで、夜中、私が寝ている間にお腹を見たそうです。翌日母が「妊娠してるんじゃない? おかしいよね?」と。それで慌てて病院に連れて行かれました。
先生に「妊娠しています。臨月です」と言われて両親は頭が真っ白。「そんなはずないよね?」とパニックでした。
――先生はYUKAさんの状況についてなんと言っていましたか。
YUKA 「いつ生まれてもおかしくない状態です。このまま入院です」と言われました。予定日は7月2日でした。
