車系YouTuberとして、現在7台の高級車を所有するあま猫さん。登録者数約40万人を誇る配信者でありながら、公認会計士としての一面も持つ彼女には、フェラーリやランボルギーニを乗り回す現在からは想像もつかない壮絶な過去があった。
そんなあま猫さんが今、抱いている等身大の思いとは。華やかな成功の裏にある、葛藤と本音に迫った。(全3回の1回目/続きを読む)
車との出会いは、公認会計士の勉強中に出会ったアニメ『頭文字D』
――公認会計士かつ車系YouTuberとして活躍されるあま猫さんですが、そもそも会計士を目指したきっかけは?
あま猫 短期大学の栄養学科を卒業して、名古屋にあるIT系の中小企業で営業事務として働いていたんです。でも、上司からのセクハラとパワハラが原因で、横浜に転勤することになって。「どうして被害者である自分が異動しなきゃいけないんだ」という気持ちもありましたけど、現実的に、社内での地位はやっぱり上司よりも自分のほうが低かった。そのときに、「自分に力をつけない限り、ずっとこういう扱いを受け続けるんだろうな」と思ったんです。
そこから何か資格を取ろうと考えて、もともと簿記2級を持っていたこともあり、その先の目標として会計士にたどり着きました。
――とはいえ、公認会計士の合格率は7%前後(※2025年現在)。相当難しい資格ですよね。
あま猫 短答式試験と呼ばれる一次試験は3回目でようやく合格したんですが、平日は仕事が終わったら終電まで毎日コワーキングスペースに通って、土日も朝から夜まで勉強という生活でした。友達との遊びや飲み会もほぼ全部断って、本当に修行僧のような気持ちでしたね(笑)。
その中で、息抜きとしてアニメ『頭文字D』を観たときに、「車って面白いな」と思って。もともとオートマ限定の免許を持っていたんですけど、マニュアルが乗れるようにAT限定を解除して、「一次試験が受かったらSUBARU WRX STIを買うぞ」と、ご褒美を作って乗り切りました。
