――どのくらいの期間で返済されたのでしょうか。
あま猫 進学先が短大ということもあり、そんなに大きな金額を借りていたわけではなかったんですが、最初に勤めた会社ではそれほどお給料をもらっていなかったので、6年くらいかかりましたね。
子どもの頃は市営住宅に住んでいたので、洗濯機も“洗い”と“乾燥”が分かれた2層式だったんですよ。しかも屋外に置いてあるので、冬の時期は洗濯機の中で洗濯物が凍っている、みたいな(笑)。そういう生活を知っているからこそ、自分で買ったドラム式洗濯機に対して「なんて素晴らしいんだ! 文明の利器、ありがとう」という気持ちにもなりますし、当たり前を当たり前じゃないと喜べることは、自分にとってはすごくいい経験だったんだろうなと思います。
――お母様は、今のあま猫さんの状況にどんな感想をお持ちですか?
あま猫 「お金を稼ぐのはいいけれど、YouTubeはやめてほしい」と言っています(笑)。やっぱり母としては、ちょっと心配みたいですね。でも、会計士としての仕事にはすごく肯定的で、試験に合格したときにも一番喜んでくれたのは母だったかもしれません。
YouTuberとして活動をはじめたきっかけ
――資格取得後は監査法人に入って、働きながらYouTubeを始められたそうですね。その経歴も興味深いのですが、きっかけは?
あま猫 監査法人に転職したのが、ちょうど2020年。コロナ禍で出社もなくなって、新しい職場での人とのつながりがほとんどない状況だったので、ちょっと寂しいなと思っていたんです。そのときに「YouTubeで発信して、同じ趣味のコミュニティの人たちと関われたらいいな」と思ったのがきっかけでした。
――最初はどのようにスタートしたのでしょうか?
あま猫 実は、最初に投稿した動画は車ではなく、麻雀に関する動画だったんです(笑)。でも、あまり再生回数が伸びなかったんですよね。そんな中、ふと自分のスポーツカー、WRXを洗車している動画を出したら、それが結構再生されて。「あぁ、みんな車が見たいんだ」と感じたことで、「自分が出したいものではなく、視聴者さんに喜んでもらえるような動画を出したい」という気持ちに変わっていきました。
