――動画を投稿する際には、すべてご自身の判断で出しているのでしょうか。
あま猫 基本的には自分で判断するようにしています。ただ、最近は業界側の人にも自動車業界に属する人たちの“感覚”を参考程度に教えてもらうようにはなりました。自分が業界外にいる人間だからこそ、「これは本当にあるべき姿なのか」と疑っているところもあって。これはただ単に業界の人の意見を聞くというよりは、業界の人の捉え方や従来の慣習など知っておかなきゃいけない情報を踏まえた上で、ゼロベースでの素直な視点で語ることを意識しています。むしろそういったギャップがある問題を取り上げるようにしています。
“車好きを増やすこと”を目的に新たな挑戦をしたい
――今後、挑戦したい動画企画はありますか?
あま猫 先ほど申し上げたカーライフとしての在り方だとかカーライフの接点における「これ本当に正しいの?」系の問題の提起は継続していくにしても、もう少し緩い視点の企画として、今現在、日本一周企画で全国各地を周っていますが、田舎にフェラーリやランボルギーニで行くと、おじいちゃん、おばあちゃんが「なんだ、この車!?」とビックリして話しかけてくれることが多いんです。車があることで、その土地の人たちとも自然とお話しできるのが嬉しくて。それと同じようなことを海外でもできたらいいな、と思い始めたところですね。
――もともと人見知りとのことですが、YouTubeをはじめて克服できたのでは?
あま猫 でも、自分から話しかけるというよりは、車を通じてコミュニケーションしているだけなので、根本的には変わっていないかもしれません(笑)。ただ、今までは「話しかけないでほしい」と思っていたところに楽しさを見いだせるようになったのは、YouTubeを始めてからの大きな変化だったかなと思います。
――海外進出については、やはり“車好きを増やすこと”を目的に?
あま猫 そうですね。実際に海外の方からの日本車の人気を実感することが多いんです。たとえば日本でGT-Rを運転していても、日本人の方からはカメラを向けられることは滅多にありませんが、海外の方はよく写真を撮られますし、サムズアップしてくれたりもします(笑)。なので、「日本車の魅力を伝える」という意味でも、日本車で海外に行くのはすごくいいことなのかなと思っています。
また、海外でのカーライフってどんな形なのか? ということも知りたかったりもします。
