10月末に韓国・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に参加するとされる米トランプ大統領。その際、北朝鮮の金正恩総書記と会合することが確実視されているようだ。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋によると、北朝鮮側は金正恩氏とトランプ氏との会合を、韓国と北朝鮮の軍事境界線がある板門店の、北側地域で行うことを希望しているという。
「今度は南側には渡らない」
金正恩氏は、「今度は板門店の南側には渡らない」と話しているようだ。金正恩氏自ら「敵対的な二つの国家」とした南側、韓国側の領土には踏み入らないと読み取れる。
「米朝は3カ月前から、第3国のシンガポールとマレーシアで事前に接触している」(前出の北朝鮮消息筋)
トランプ氏は今年8月の韓米首脳会談で「今年中に金正恩氏と会いたい」と語っていた。金正恩氏も9月21日の最高人民会議で、「個人的にはアメリカ大統領のトランプ氏に対する良い思い出を持っている」「(米国が)非核化への執念を捨て、現実を認めたうえで我々との真の平和共存を望むなら、我々も米国と向き合えない理由はない」と述べている。
板門店周辺では、金正恩氏とトランプ氏の会合をにおわせる動きも出てきている。

