「家族の車」はときに移動手段であることを超え、夫婦や親子の関係をも育むことがある。車への情熱が織りなす、多種多様な家族のドラマに迫る!

 今回は、ムーヴコンテに乗る「Eri Nyamu」さんをご紹介。

ムーヴを改造していた姉の影響でカスタムをはじめたという「Eri Nyamu」さん

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「夫婦の時間」はすべて車に

 私が中高生の頃、姉がL150のムーヴをカスタムしていたんですよね。そのうちイベントで賞を獲ったりするようになり、「こんな世界もあるんだ」と、私もやってみたくなったんです。

 それから18歳で免許を取り、すぐにこのコンテを買って。最初はほかの人と被るのがイヤで、あまり売れていなかったコンテを選んだんですけど……。そのぶんパーツも少なくて、弄るのにかなり苦労しましたね。

「カクカクシカジカ」でおなじみだったダイハツ・ムーヴコンテ

 そういう難しいカスタムをずっと助けてくれているのが、もともと車屋さんをやっていた夫なんです。出会いもそのお店で、オーディオについて相談しに行ったのをきっかけに、10年くらい前から付き合いはじめて。

全塗装からオーディオ制作まですべてDIYで仕上げた一台だ

 それからずっと、二人の中心に車がある感じですね。休みの日は一緒に車を弄っているか、イベントに出展するか、夫のサーキット通いについていくか。今も昔も、基本のデートコースは中古パーツショップです(笑)。

「ブラック×ピンク」の組み合わせが大好きだというオーナーの好みが反映されたインテリア

 二人とも改造車に乗っていますけど、お金はそんなにかからないんですよ。作業は全部自分たちですから、ほんとに部品代と材料費くらいで。塗装もDIYで、そのたび調合や施工方法を変えてみたり、二人で試行錯誤しながらやっています。

メーターパネルもファンシーにデコレーション。サンリオ愛に溢れている

 そういう工夫も全部楽しいので、もうコンテを弄って15年になりますけど、まだまだ全然飽きないんですよね。むしろ、いまだに二人でこのコンテにかかりきりで、なかなか夫の車両に手をつけられないのが悩みどころで。

 コンテが一段落したら、夫の90マークIIをサーキット用に仕上げていく予定なんです。いずれは私もMTの免許を取って、自分でもサーキットを走らせてみたいので、そっちを弄るのも楽しみですね。

15年カスタムしても「まだまだ弄り足りない」という。次はスピーカーを増設する予定

 まだ籍を入れて1年弱ですが、お互い車に夢中すぎて、子どもに関しては「できたらできたでいいよね」という感じですかね。もし子宝に恵まれたら、家族でこういうイベントやサーキットを楽しめたらいいなと思います。

次の記事に続く 「中学や高校では学校に通えない期間もあって…」改造費1000万オーバーの過激ハイエース、オーナーは8ヶ月の子を育てるタトゥーギャル! 24歳トラックドライバーが語った“今の仕事を選んだ理由”

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。