「家族の車」はときに移動手段であることを超え、夫婦や親子の関係をも育むことがある。車への情熱が織りなす、多種多様な家族のドラマに迫る!

 今回は、スズキ・パレットに乗る「Mii」さんをご紹介。

車弄りにハマったきっかけは、職場の先輩に連れられて行ったカスタムカーイベントだった

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息子と一緒に叶えたい「将来の夢」

 このパレット、もともとはファミリーカーのつもりで買ったんですよね。これの前はタントを弄っていたんですけど、6年前に子どもが生まれて、もうカスタムは終わりにしようって。周りでも、出産を機に車弄りを引退する人が多かったですからね。

鮮やかなピンクと攻撃的なエアロが目を引くスズキ・パレット

 ただ、その後もイベントの運営スタッフとして、カスタムカーの集まりには顔を出していて……。やっぱり派手に弄った車を見ていると、自分もやりたくなっちゃうんですよ(笑)。

軽自動車ながら大きなボディ面積。ピンクの主張がいっそう激しく感じられる

 それで、息子が3歳になり保育園に通いはじめてから、ちょっとずつこのパレットを弄りはじめたんです。それでも最初は、「ホイール程度なら変えてもいいよね」くらいの感覚でしたね。

 けれど案の定というか、一度手をつけると歯止めが利かなくなっちゃって。車高調にエアロ、最近だと全塗装ですね。いつの間にか、カスタムだけで200万円くらいかけちゃっています。

足元にはWORK製のメッキホイール。曲面が作る陰影が印象的

 周りからは「まだやってんの?」とか、「軽にそんなにお金かける意味ある?」なんて言われちゃいますけどね。でも、愛車を一度ノーマルとは違う形にしてしまうと、どんどん自分好みになっていくのが楽しくて。そこに軽も普通車も関係ないんじゃないかと思います。

 ちなみにこの色は、一週間前に塗ったばかりなんですよ。これまでは普通の白だったので、保育園の送迎にも使っていましたが、一度この色で行ったら周りの視線が痛くて(笑)。

軽自動車ながら余裕のあるスペーシング。とくに頭上空間は圧倒的

 仕上がりにはすごく満足しているのですが、この色だとどこに行ってもバレバレでしょうし……。今後はこのパレットをイベント専用車にして、先輩に譲ってもらったセルボを普段使いにする予定です。

 軽とはいえ2台持ちで、正直家計はカツカツですけど……。ずっとシングルで息子を育てながら、接客業を続けていて。これから息子が大きくなるにつれて、また必要なお金も増えていくでしょうし、どうにかやり繰りしていきたいですね。

出産を機に一度はカスタムを引退したが、車弄りの衝動は抑えきれなかった

 息子はもうスポーツ系の車が大好きなので、いずれ車に乗るようになったら、親子でカスタムを楽しめたらいいなって。そのときは、私よりもガッツリ弄ってほしいですね。いつか息子の車に乗せてもらって、一緒にイベントに行くのが夢なんですよ。

次の記事に続く 「どこからそんなお金湧いてくるの?」と聞かれることも…半年前に約700万円のレクサスLS購入、結婚、マイホームまで手に入れた金融系サラリーマン(23)の“意外な金銭感覚”

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