2023年3月、新宿歌舞伎町の「トー横」に通っていた女子高生のあきこさん(当時16)が、交際相手のAと一緒に命を絶った。
「心中なのですが、扱いとしてはお互いがお互いを殺した“殺人事件”の被害者になっています」(父・浩三さん)
あきこさんは交際相手のAからDVを受け、被害届も提出していた。しかしそれから約1カ月後に、2人は自殺に至っている。
その間に一体何があったのか。
事件から1週間後に復旧したあきこさんのスマートフォンには、死へ向かう2人が交わしたメッセージが残されていた……。
亡くなったあきこさんが、交際相手のAから暴行を受けた後もAと連絡を取り合っていたことがわかったのは、スマートフォンの解析の結果だった。
「あきこのスマホは壊れていて、画面もバキバキになっていました。私は仕事柄スマホの復旧もしたことがあったので、あきこの考えていたことを知りたい一心で復旧作業をはじめ、1週間かけてどうにか開くことができました。パスワードは、仲の良い友人のペットの名前の語呂合わせでした」
「死のうぜ」「いつwえいまw」
スマートフォンの中には、あきこさんが亡くなる前日までAや友人とやりとりした内容が残っていた。
「LINEのメッセージなどは消されているところも多く、全てが見られたわけではないのですが、どうやら被害届を出した直後にはもうAと連絡を取り合っていたようです」
スマホのDiscord(コミュニケーションアプリ)には、あきこさんとAが亡くなる数時間前に交わした「自殺に関連するメッセージ」が残されていた。
A 死のうぜ (19:51)
あきこさん いつwえいまw(19:52)
A うん
めしくってそっちいくわ

