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多くのオーディション番組に影響を与えた「ある手法」
一つのテレビ番組としてみた場合にも、『夕やけニャンニャン』と『ASAYAN』の間には見逃せない違いがあった。それは、『ASAYAN』のほうがドキュメンタリー性を重視していたことである。
『夕やけニャンニャン』の場合は、生放送中のオーディションだったためにオーディションの本番が見られるだけだった。しかし、収録だった『ASAYAN』の場合は、受験者の裏側の表情にもしばしば密着することが可能だった。
実際、たとえば受験者の家庭にカメラを持ち込んだり、現メンバーと新メンバーの初対面の瞬間を撮ったり、あるいはオーディション恒例になった受験者による合宿に密着したりすることで、歌っている場面では見られないリラックスした素の部分や喜怒哀楽の表情などを見られるようにしていた。このドキュメンタリー的演出は、のちの多くのオーディション番組にも影響を与え、受け継がれていくことになる。
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