清掃後、涙を流す依頼者も少なくない

──やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

石田 一番は、お客さんの喜んだ顔を見た時ですね。きれいごとなしで。「あなたたちに頼んで良かった」って言われることが多くて、大きなモチベーションです。

山田 「ありがとう」と言われることもそうなんですが、作業が終わった時に、きれいになった部屋を見て涙を流されるお客様が結構いるんです。そんな時は「自分の仕事が、ちゃんと困っている方のためになっているんだ」って実感します。

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——勇気を出して清掃の依頼をした分、依頼者の変化も大きそうですよね。

石田 めちゃめちゃ変わります。きれいになった部屋をお見せすると、顔色もすごく変わるんです。野球で例えると、ずっと不調が続いて結果が出なくて「もう辞めたい」ってくらい追い込まれていた選手が、一気にサヨナラホームランを打ったような、そんな変わりようです。

 清掃が終わった後に、心を開いて話してくれる方も多くて。見積もりの段階では、「20年住んでいるアパートを退去するので」とか「ベランダの点検が入るので」とか、軽い依頼内容しか言わないんです。

 でもきれいになると「自分のことを受け入れてもらえた」と感じられるのか、今まで一人で抱え込んできたようなことをガーッと話し始める方が多いですね。

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