ひとつだけ惜しいのは…

「もちろんです。お米もお店で研ぐところからやっています。店内調理のこだわりも、味も、すべて北海道と変わりません。

 味についてはこれまでの試行錯誤の中で、誰が作っても同じ美味しい味になるように、マニュアルや地道なトレーニングでスキルアップに努めています」(西島さん)

 
 

 惜しむらくは、草加マルエー店にはイートインコーナーがないこと(北海道でもイートインを設けている店舗は少ないらしい)。

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 だから、いくらカツ丼が美味しそうでも自宅まで電車に乗って持ち帰るわけにもいかないし、住宅地の真ん中だけに近くの公園でむさぼるのもよろしくない。なので、日本一のカツ丼はまたの機会に……。

まるでちょっとした北海道旅行

 それか、どうせならば東京都内、家の近くにもセコマができれば毎日でも通うんですが。

「いまのところ、東京への出店予定はありません。出店計画については専門のチームが検討して展開していますので詳しいことは申し上げられません。が、草加の他にも八潮など、東京のすぐ近くにセイコーマートがありますので、ぜひ足を運んでいただければ」(西島さん)

 ともあれ、埼玉県のセイコーマートは埼玉県なのにまるで北海道であった。徹頭徹尾、どこまでいっても北海道のセイコーマートと変わらない。突っ込んだ言い方をするならば、まるでちょっとした北海道旅行のようだ。

 東京都民の筆者にすれば、少なくとも草加は北海道よりはるかに行きやすいことは間違いない。北海道旅行気分を気軽にひとつ。セコマPB商品でも買って誰かにあげたなら、それはもう立派な北海道土産といっていい。やっぱりセイコーマート、道内でも道外でもみんなの味方なのである。

 

写真=鼠入昌史

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