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福沢通りには何がある?
その名の通り、この道をまっすぐ北に進んでいった先には福澤諭吉先生の旧邸があるらしい。歩道も広く、中津市街地のメインストリートなのだろう。
実際、福沢通りの周辺には近世以来の面影を留める町並みが広がっている。
東側は寺院が集まる寺町で、それに隣接してスナックなどが集中する歓楽ゾーンもあった。
福沢通り西側はいかにも鍵形の街路があったりして、川沿いには中津城。諭吉先生も輩出した、中津藩10万石の城下町である。
中津という町は、古くから豊前国の中心だった。豊前国は福岡県東部と大分県北部の旧国名だ。同じ大分県でも県都の大分市は豊後国に属する。
日豊本線、特急はともかく各駅停車はその多くが中津駅を境に運転系統が分かれている。小倉駅からは中津止まり、大分駅からも中津止まり、といった具合だ。
日常的な結び付きは同じ県内の大分よりも、小倉方面の方が強いのだろう。それは同じ豊前国だったから、というところにたどり着くのかもしれない。




