なぜ“高市スマイル”が効いたのか?
もの静かなアジア系の人々は、感情を言葉や表情でストレートに表すアメリカの人々には、何を考えているのかわからないと思われがちだ。それは、ともすれば、不信感にも繋がる。
ある識者が話していたが、トランプ氏が好まれるのは“what you see is what you get”だからだという。これは、見たままの通りで、裏表がない人の性質を表す時に使われる表現だ。
何かにつけスマイルを見せる高市氏に、トランプ氏は自分と同じその性質を見出したのではないか。会えた喜びを表す高市氏の過剰なスマイルは、自身も感情をストレートに出すトランプ氏に響いたのかもしれない。
高市氏の「お色気攻勢」は奏功したようだ。それは、大統領専用ヘリ・マリーンワンの中で撮られた2ショット写真の中で、トランプ氏が満面の笑みを見せていることから明らかだ。
米国の人々もまたそう感じているようだ。Xでは、トランプ氏について「彼は日本のものになっているね」「トランプは日本に40ビリオンドル送るんじゃないか?」「トランプは女性を前にすると弱いね」「トランプは間違いなく彼女を愛しちゃってるね」「タカイチはトランプのハートを勝ち取った」「メラニア夫人が嫉妬するぞ」などの声があがっている。
高市政権は対米外交では、80兆円規模の対米投資や安全保障のための防衛費増額など数々の課題に直面している。トランプ氏はウクライナ戦争への対応として、ロシア産天然ガスの禁輸措置を日本に求めているが、会談で高市氏は禁輸措置は難しいと述べたという。
高市氏の手玉に取られたかに見えるトランプ氏は、果たして、日本の国益を損なうことのない判断をするのか? トランプ政権の対日外交の行方が注目される。

