50歳も近づけば、仕事先などでの何気ない言動が若い人たちにプレッシャーを与えてしまうこともある。内田はその対処法として、《自分では気づきにくいので、身近な人に私自身を注意してもらうようにお願いしているんです。(中略)先日、『人には、愛する子供に話すように接する』という知人の話に納得しました。そうすれば、ありがとうもごめんなさいも素直に言えそうですよね。そのためにも普段からおおらかなマインドで生きようと心掛けています》と話している(「美的.com」2024年12月13日配信)。

1996年5月、当時20歳の内田有紀

「また会いたい」と思う人は…

 おおらかなマインドでいるため、自分の機嫌を取れる方法を用意したほうがいいとも語る。そこには次の発言にあるように、先輩たちからの影響が大きい。

《私がすてきだなと思う方たちはみなさん、自分の負の感情や不機嫌を決して人に押し付けるようなことがありません。だから一緒にいると気持ちがよく、楽しくて、「また会いたい」と思うんです》(『PHP』前掲号)

 ちなみに内田が自分の機嫌を取る方法としてやっているのは、お笑いコンビ・サンドウィッチマンのコントの動画を観ることだとか。調子が出ない日は彼らの動画を観て笑って、幸せな気分になってから家を出るようにしているという。

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2023年2月、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の完成披露試写会に登壇した内田有紀 ©時事通信社

「建築好き」「キャンプ好き」の一面も

 近年は、知る人ぞ知る「建築好き」として仕事のあいまを縫っては全国各地の著名な建築物を回っている。もともとは東京の旧岩崎邸庭園を訪ねたのがきっかけで好きになったという。テレビ東京系の美術番組『新美の巨人たち』にもたびたびアートトラベラーとして登場しては名建築を訪ねる。

 国土交通省のウェブマガジンのインタビューでは、大切な歴史的建造物を残すため私たちにできることは何かと訊かれ、建物を実際に見に行くことを挙げ、《建物と一緒に近くを観光するのもお勧めです。私も「鈴鹿にF1を見に行きたい」「じゃあ途中の桑名で名物の蛤しゃぶしゃぶを食べよう」「桑名にはジョサイア・コンドルが設計した六華苑もある」と、いろいろな楽しみをセットにして出かけることも多いんです》と楽しそうに語っていた(国土交通省「Grasp」2025年7月23日配信)。

 ちなみに六華苑は、内田が出演したWOWOWのドラマ『華麗なる一族』(2021年)のロケ地の一つだった。同作で共演した藤ヶ谷太輔は、撮影中、彼女がマネージャーと映像を見ながら演技について「ここはこうしたほうがいいんじゃないか」などと話し合っているのを見かけたと、あるテレビ番組で明かしていたことがある。しばらくしてから、そのマネージャーにして私生活でのパートナーでもある彼が、元俳優の柏原崇と判明して話題を呼んだ。

柏原崇(柏原崇オフィシャルサイトより)