最近はキャンプ好きということでも知られる。コロナ禍を機にキャンプブームが起こるなか、家にずっとこもるのではなく、何とか外で楽しくすごしたいと思ったことに加え、もともと屋外だと台本を集中して覚えられるので自分でも始めたという(内田有紀・小杉敬・糸井重里「私がテントで過ごすうれしさは。」第2回、「ほぼ日」2024年3月26日配信)。キャンプでは薪割りなど日常ではしない動きをすることが多いせいか、トレーニングになって体型をキープするのにもひと役買っているらしい(「美的.com」2023年9月24日配信)。

29年ぶり始球式が話題、“20歳下”妹の存在も明らかに…

 両親が共働きで忙しかったので、内田は幼稚園の頃から少なからぬ日々を祖父母の家ですごした。いまから40年以上前、周りは田んぼに囲まれ、里山の風景も残っていたので、自然に触れる機会は多かったようだ。祖父母宅はちょっと変わった造りの日本家屋で、壁際に置かれた大きなたんすが隠し扉になっていて、押して開けると立派な書庫が現れたという。建築が好きになる素地は案外こんなところで培われたのかもしれない。生きる上で心と体の健康を大切にしなければならないことを教えてくれたのもこの祖父母だといい、祖母は彼女の好きな豆乳の味噌汁をつくってくれるたび「体も温まって、元気にきれいになるよ」と言っていたとか。

 祖父はプロ野球のヤクルトのファンで、内田が1995年に東京ドームでの巨人・ヤクルト戦で始球式を務めたときには喜んでくれたという。昨年、彼女はヤクルトのCMに出演している縁で29年ぶりに始球式を、今度はチームのホームである神宮球場で行い、90歳を超えて長生きした祖父への思いを込めてボールを投げた。

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1995年4月、東京ドームで始球式に臨む当時19歳の内田
2024年5月、29年ぶりに始球式に登場した内田有紀

 じつは内田が芸能界に興味を抱いたのも、さかのぼると祖父とのやりとりが一つのきっかけになっているという。祖父はテレビで野球中継と時代劇の『水戸黄門』を見るのが大好きで、彼女もよく一緒に見ていた。そんなある日、「黄門さまにはどうしたら会えるの?」と祖父に訊くと、「俳優になったら会えるよ」との答えが返ってきたのだとか(『女性セブン』2025年1月30日号)。何と、「黄門さまに会いたい」という思いがめぐりめぐって芸能界入りにつながったとは。今年になって、タレントの澪奈が内田の20歳下の妹だと告白したときも驚かされたが、まさに人に歴史あり、である。

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