今年7月、グラビアオーディションの記者会見で、俳優・内田有紀の20歳年下の妹だと明かし、大きな注目を浴びたタレントの澪奈さん(29)。

「売名」「似てない」と心ない言葉を投げかけられることもあったというが、本人は「言いたいように言っとけばいい」と気丈に振舞っている。20歳離れた姉との本当の関係について、ライターの徳重龍徳氏が詳しく聞いた。

内田有紀さんの妹であることを公表した、タレントの澪奈さん

隠し子と報道され「生まれながらにして迷惑をかけている」

 澪奈さんが生まれた頃、姉の内田有紀さんは20歳。すでに芸能界で活躍する人気女優だったため、1年に指で数えられるぐらいしか会えないこともあったという。しかし、例外もあった。内田さんが離婚して芸能界を一時的に引退していた頃は実家で一緒に暮らしていたが、その頃に幼い澪奈さんは“ある失敗”をしてしまったそうだ。

ADVERTISEMENT

「その頃、私は芸能界の仕組みを何も知らなくて。車に乗っている時にテレビのワイドショーで姉の離婚のニュースが放送されていたんです。連日テレビに姉が出ていたこともあって、私は『次はどこの番組に出るんだろうね』って言ってしまって。今考えると本当にデリカシーがなかったと思います」

 歳の離れた妹である澪奈さんを内田さんは可愛がり、幼稚園への送迎もしてくれた。当然、周囲の保護者や教諭は「あれっ、内田有紀だ」と反応する。どこから見られていたのか、週刊誌に「隠し子」として書かれてしまったこともあった。

 当時4~5歳だった澪奈さんには何の責任もないはずだが、「私は生まれながらにして姉に迷惑をかけている」と振り返る。その気持ちは今も続いている。

「私が何をしても、同じ芸能という仕事をしていると比べられる。私自身は全然もう慣れているのでいいんですけど、そこでも色々迷惑をかけてしまうのかなって」

 

それでも芸能の道に進んだワケ

 澪奈さんが芸能活動に興味を持ったのは、幼少期に見た「美少女戦士セーラームーン」のミュージカルがきっかけだ。両親に話すと反対された。姉である内田さんの苦労を知っていたからだったが、澪奈さんは諦めきれなかった。そこで内田さんに相談すると、事務所を紹介してくれたという。

「ですが、そこから先は色々苦労もしました。姉が内田有紀だとわかると、それを知った事務所さんは皆さん消えていくんですよ。やはり大変そうだと思われたんだと思います」

 壁にぶつかった澪奈さんだったが、ニコニコ生放送での活動や日本大学芸術学部の映画学科演技コースで得た学びを活かし、姉と同じ芸能界への道を着実に進んでいった。現在は静岡県伊東市のFM局でパーソナリティを務め、SBSラジオの番組でリポーターに抜擢されるなど、仕事の幅も広がっている。

「姉がいたからこそ今のお仕事の良い部分も大変な部分も知ることができましたし、いなければ今の自分はこうして存在していなかったと思っています。昔も今も私の中では大きな存在です。姉として、そして一人の人間として尊敬していますし、私にとって大好きな家族です」

 

 姉に嫉妬はないかと聞かれると、こう答えた。

「嫉妬はもう、立場が違いすぎてないんですよね。会社に入ったとしても、新入社員が全員社長になりたいと言ったらそれは違うじゃないですか? 私と姉は違う存在なので。姉と競うとか、そういう考えはないです。もちろん仕事量は全然違いますけど、私ももうこの仕事を10年近くやっていますし」

写真=榎本麻美/文藝春秋

◆◆◆

 澪奈さんが内田有紀さんの妹であることを明かした理由や、SNSでの反響に思うこと、自身の活動についてやバイト三昧だった下積み時代の話など、さらに詳しいインタビューの全文は、

#1『「隠し子だと週刊誌に書かれたことも」年の差は20歳…内田有紀の実妹・澪奈(29)が明かす、トップ芸能人の姉との“本当の姉妹関係”
#2『内田有紀の妹と公表→「売名」「似てない」と誹謗中傷が…「出して大丈夫だと思っていたのに」澪奈(29)が語る、姉との関係を明かした“意外な理由”
#3『「嫉妬はない」「姉とは芸能界での“位”が違うので…」内田有紀の20歳下実妹・澪奈(29)が語る、大きすぎる姉の存在への“複雑な思い”

 または、以下のリンクからお読みいただけます。

次のページ 写真ページはこちら