検察官「お金を何に使ったのか知っているか?」
祖母「知りません。あとから電話がかかってきて、『あの話は流れた』『書面は破って捨てた』と言われました」
検察官「被告人とはいつから会っていたのか?」
祖母「中学卒業以来、会ってなかったけど、1年ぐらい前から急に会うようになった」
検察官「それでお金を貸したり、保証人になったりしたのか?」
祖母「そうです。聡の両親や兄弟は全員が無視しているのでかわいそう。母親も面会に来ない。親にも金銭的な面でひどいことをしているから」
検察官「被告人の子どもは両親が見ているのか?」
祖母「1男1女がいるが、上の男の子は母親が見ている。下の女の子は前の奥さんが引き取って育てている」
検察官「被害者のことは知っているか?」
祖母「いずれ結婚する人だと聞いていたが、私は電話でしかしゃべったことがない」
検察官「他に何か言いたいことは?」
祖母「私もあまり長く生きていられないので、1日でも早く刑期を終えて出てきてほしい」
「心から愛していました」
西田は被告人質問で次のように話した。
弁護人「被害者をどう思っていた?」
被告人「心から愛していました。6年も付き合い、当然結婚するものと思っていました」
弁護人「事件当日に訪問したのは?」
被告人「これまでケンカしても仲直りできたし、直接会って話をすれば、復縁できるものと思っていた。関係修復が目的でした」
弁護人「それでどうなりましたか?」
被告人「彼女は1階で昼食を食べていたが、2階の部屋に連れて行かれ、やり直したいと言っても聞いてくれず、『何しに来たんよ、はよ帰って。警察呼ぶで』と言われました」
弁護人「それであなたはどうしましたか?」