被告人「バレた後も彼女から『私の顔をつぶさないで』と言われていた。彼女のために、彼女の家族にウソをついていた。その内容は2人で一緒に考えていた」

弁護人「彼女の名義でお金を借りていたのは?」

被告人「サラ金の本人確認は彼女自身がしていた。督促状や督促の電話も当然認識している。直前に至るまで騙していたわけではない。私が周囲の人間からお金を騙し取っていたのは、彼女の意向でもあった」

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弁護人「裁判所に言っておきたいことは?」

被告人「何千回謝っても許されないが、謝ることしかできません」

男の懲役は…

 裁判所は「犯行は自己中心的で用意周到。被害者のカードを無断使用して借金を作ったことが発覚し、別れ話を持ちかけられたことが原因。公判では荒唐無稽な弁解に終始しており、真摯な反省が見られない」として、求刑を1年上回る懲役21年を言い渡した。

写真はイメージ ©getty

 呆然とする西田に対し、裁判長が「あなたには被害者の冥福を祈る資格もない、と言われかねない。あなたがウソの世界から抜け出すための21年」と説諭した。

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