大金を稼いでいるように見える、キャバクラ嬢。しかし、税金や福利厚生費、ヘアメイク代、送り代などが引かれると、少ない手取りに面食らうことも……。稼げなければ一般のアルバイト並みになり、「辞めようかな」とつぶやく新人も少なくないキャバクラ嬢の給与事情を、御厨謙氏の新刊『キャバクラ店員へとへと裏日記』(鉄人社)より抜粋して紹介する。(全3回の3回目/最初から読む)
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キャバ嬢も「税金を払わなければ」いけない
キャバ嬢には月に二回の給料日があります。
月の上期、一日から十五日までで締めて月末払いと、月の下期、十六日から月末までで締めて翌月の十五日に支払うものです。
また稼働日数の約半額を日払いとして先にもらうことも出来ます(ただし、歩合は先払い不可)。
「お金のない女の子はけっこう日払いを利用したりするよ」
マネージャーによると、ホストにつぎ込んでいたりするような子は、日払いを利用することが多いようです。
さらに新人の女の子の場合だと、時給二千五百円や三千円程度だから、やはり日払いを使うこともあるようです。
さて、高額給料のキャバ嬢たちですが、引かれるものも多く、それを差し引いた額が実際に受け取れる金額です。
まず、引かれるものが税金です。
