また、「私のこと、Perfumeのことを心から応援してくれている」というフレーズから“ファンの解釈”が広いことが推察される。“応援してくれる人”という意味なら、年中Perfumeを追いかけているコアなファンだけでなく、関係者や元同業者、幼なじみや同級生などもファンに含まれ、ますます「ファンとの結婚」という報じられ方とは乖離していく。
近年、アイドルに限らずアーティスト、俳優、芸人など、芸能人の結婚相手で最も多いのは“一般人”になっている。以前は「芸能人としての“格”が上がる相手でなければダメ。最低でも同格レベル」などと言われ、アイドルの結婚は芸能人同士や実力のあるアスリート、文化人などとの結婚が大半を占めていた。
しかし、時代は流れ、現在アイドルの結婚で重視されているのは“格”ではなく、祝福されやすく嫌われない相手であること。実際、ある芸能事務所のマネージャーと話したとき、「芸能活動を陰ながら応援し、におわせなどをしないなど、ファンのことも尊重できる相手を選んでほしい」と語っていた。
「吉田カバンの社長」への本音
その上で安定した高収入を得ている一般人が現在のアイドルにとって理想的な結婚相手であり、企業経営者や大企業の役員クラスと出会うきっかけが作られていくという。
ただ、ファンにとってみれば「経営者や役員クラスとの結婚」の第一報は印象が悪いため、そこはフィーチャーせずに「長年つき合ってきた」「活動を支えてきた」「こんなところに惹かれた」などのフレーズが強調される。
……と、このように書いていた19日朝、「あ~ちゃんの結婚相手は吉田カバンの吉田幸裕社長(41)」という記事が報じられた。するとさっそく「我々が考える一般人ではないと思っていた」「普通のおっさんと結婚なんてするわけない」「もう少し慎重に伝え方や言葉選びに配慮してほしかった」などの声があがっている。
いずれにしてもこれらの事情を普通のファンたちが把握しはじめ、詮索しないようにしているのは確かだ。結婚引退するかどうかにかかわらず「本人が幸せなら最小限の発表でいい」「アイドルなのだから想像させるような写真はいらない」というのが本音。