4歳になり、いろいろ手伝ってくれる子どもたち
――お子さんは今4歳になったそうですが、SHIBUKIさんの障害は理解している?
SHIBUKI 理解してますね。赤ちゃんの時は目のラップを剥がされて大変だったんですけど、今は「ここ、剥がれてるよ」って、つけ直してくれます(笑)。
玄関で支度をする時に杖を持ってきてくれたり、階段じゃなくスロープに案内してくれたり、いろいろ手伝ってくれるのは嬉しいですね。
あらたまって障害について説明はしてないけど、子どもから聞かれた時には、ちゃんと答えようと思ってます。
――外出の際はヘルプマークをつけるんですか。
SHIBUKI つけないです。というかもらってないし、SNSではじめてヘルプマークというものの存在を知りました。
私は九州住まいなんですけど、東京に行く時は絶対つけたいです。
――人が多いところはやっぱり危ないですか。
SHIBUKI 危ないです。東京は本当に怖いです。人の往来が激しすぎるし、周りの人のことをあんまりよく見てないから、杖を蹴られることもあって。なので、東京に行くとすぐにタクシーに乗っちゃいますね。
当時は、「簡単に言うなよ」くらいに思ってて…
――SNSの中での危険といいますか、誹謗中傷などにあったことはありますか。
SHIBUKI TikTokのライブ配信中に、「障害があるのになんで産んだの?」とか「子どもがかわいそう」とかって言う人は必ずいます。でも、優しい人の方が断然多いんで、嫌なコメントをしてくる人はブロックするか無視して、気にしていません。
あ、SNSじゃないんですけど、前はよく、「神様は乗り越えられる試練しか与えないから」みたいなことを言われて。
――相手はSHIBUKIさんを励ますつもりで。
SHIBUKI 「だからSHIBUKIは大丈夫!」ってことなんでしょうけど、嬉しかったけど嬉しくなかったですね。障害の当事者でもないし、当時は、「簡単に言うなよ」くらいに思ってて。
――そうですよね。
SHIBUKI でも、嫌なことがある度に、「自分は乗り越えられるから障害を持ったんだ」って言い聞かせてる自分もいて。
大学生になって自分らしくいこうって思えるようになって改めて、あの言葉は、つらい経験をした人が、それを乗り越えるためのおまじないみたいなものだったのかも、と思うようになりました。
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