西武新宿線新井薬師前駅に降り立つ。今はまだ地下化の工事の真っただ中だ。
店には駅から5分くらいで到着する。
立澤さんの親族からの花輪が店を彩る。右側には「おにぎり」の幟も。
そうして眺めていると、すぐに立澤さんと奥様のいよりさんが笑顔で迎えてくれた。
メニューをみて驚愕「安すぎる…」
さっそく入店すると、右側はおにぎり売り場のスペース、左側がそばのスペースであった。そして促されるように、カウンターにおいてあるメニューに目を通した。そして、その値段に驚いた。
「もりそば」500円(中もりまで同額)、「かけそば」500円、「冷やかけ」500円、「天もり(かき揚げ)」680円、「冷やしたぬきそば」650円、「天ぷらそば(かき揚げ)」680円、「春菊天そば」690円、「ミニカレー」380円、「ミニ煮込みライス」480円。
「手打ちのもりそば」1000円、「手打ちのかけそば」1100円である。半額である。とにかくこれには驚いた。巷の立ち食いそば屋より安い値段設定である。大丈夫なのだろうか。
「もりそば」はあり得ないうまさ
「もりそば」(並)を注文してみた。注文が通る。
前後して入店していた方は、近隣の手打ちそば屋の店主夫妻や巣鴨にある有名な手打ちそば屋のそば打ち職人だった。やはり一目置かれているのだろう。ほどなくして「もりそば」が登場した。
比較するとわかるのだが、麺線は手打ちそばとほぼ同じ細麺である。自分には両者の違いは正直あまり分からなかった。
店主に聞くと、そば粉、つけ汁、薬味などは手打ちそばとまったく同じ。二八なのでつなぎが入っている分だけ違うわけである。まずつけ汁をひとくち。うまい。潔いうまさである。本返しと出汁のバランスが秀逸。そばは手打ちとの違いがわからないくらい細く綺麗だ。つけ汁につけてそばを啜る。手打ちそばと遜色ないしっかりとしたコシと風味が感じられる。本当に機械打ちなのだろうか。しかもこれで500円。いいのだろうか。せめて700円くらいとってもいいと思う。






